祭りの賑わいに押し出されるように駅に向かい、味スタへ。
どこにこんな人たちがいたのだろう。
勝サンドには小さなショッピングバッグ付き。クラブはエコが大好きらしい。
もちろんレジ袋はいつでも断っている。持ち物の中には幾つか東京の色のエコバッグが入っているから。
等々力からの帰路、井の頭線でぐったり椅子にもたれながら思った。
くたびれるほど応援できるなんて幸せなことだ。
アウェイサポがたくさん来るにはわけがある。調子が良いか悪いか。試合前に集会をしていた彼らは5-1の敗戦の後も”ジュビロ磐田、ジュビロ磐田”と何分間もコールしていた。
もう全てを飲み込んだというように、どこまでも一緒に行くよというように。明日からまた戦う力をなんとか与えようとしていた。
彼らだって幸せなんだ。
葛藤や苦しみがなければ本当の喜びもないと、秋の空を見ながら思う。
夜になって祭りはますます佳境を迎えていた。
スタジアムの熱狂から直接に祭りの渦に飛び込むのは難しく、鳴り物の二拍子を肴にひとりで酒を飲む。年々歳々町の祭りの熱狂が自分には物足りないものになっているようだ。