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パスを回すだけではゴールは奪えないが

ダイジェストで柏戦を見ましたが、エメが2度惜しいシュートを外し、止められたシーン、そして赤嶺が相手の動きをよく見て、ゴールを決めたシーン。ゴール前に3人も4人も攻め込んで、パスが行き来して実に良かった!
次にはそろそろエメが決めるのではないでしょうか。そして羽生にもゴールが生まれて欲しい。あれだけチームに貢献しているご褒美として。

しかし前半は水溜りでボール遊び、楽しそうでした。何か違う競技じゃないかと思いました。

今週のサッカーダイジェストは「ポゼッションとは何か--その美学と落とし穴」
サブタイトルだけで、大体内容の予測がつくような気がしますが、ついつい気になって購入してしまいました。

進藤健二氏曰く
ポゼッション≠ポールキープ、ポゼッション≠パス回しであって、ポゼッションとはゴールを奪う前の準備、リスクを伴って攻め入るための予備動作である。

そしてポゼッションサッカーをスムーズに機能させるためには、最適なシステムと人材が必要。
さらにボールの運び方は横に短く繋ぐのではなく、飛ばしのパスで守備の隙をつく。

ユーロ08を制したスペインの戦いは、まさに最適なシステムと優れた1トップのF・トーレスが可能にしていた。前線にパスが入ると、的確なポジションにいたそれぞれの選手が、ボールを受けた選手に対して、連動してサポートや追い越していく動きを展開していく。

そこから日本代表にも言及しているが、大切なのはエリア内でも外でも安易に下げないことだ。

このあたりのことはみなさん、良くご存知でしょう。

面白かったのは、実はJ33チーム傾向分析
①J1,J2前チームの戦い方傾向分布図
ボール保有率を横軸に、エリア別パス比率を縦軸とした。そうすると前線でのポゼッション率が高いのは川崎、後ろの方でのボール保有率が高いのが大宮と大分(なるほど、そのとおり!)
東京は前の方で回そうという志向が見え、保持率はそこそこ。

②パス数ランキング
やっぱりG大阪が1位。横浜が2位にはふーん。東京は10位(リーグ順位か・・・)

③エリア別パス比率ランキング
ピッチを3分割(出たーー)してどの位置でボールを多く保持しているかを見る。
アタッキングエリアで最もボールを保持しているのはFC東京(意外にもとか書かれてるし)、そして柏、清水と磐田だ。あれれ?中位と下位じゃん。

④ショートパス比率ランキング
1位横浜、2位ガンバ、そして3位東京

⑤ボール保有率ランキング
1位横浜、2位名古屋、東京は10位。保有率2位の名古屋はショートパス率は5位。鹿島は保有率8位でショートパス率で17位。ロングボールが多い傾向というのもちょっと意外な感が。

⑥シュートまでの経由プレー平均回数ランキング
1位ガンバ(7.07)、2位浦和(6.58)、3位川崎(6.45)、東京のは7位で平均5.99という数字だった。

こうして数字で見ていくというのも大切ですね。
東京はもっと後ろで回している印象がありました。
by inadafctokyo | 2008-08-30 16:09 | FC東京


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