サルエのおかあさん、おとうさんは元気でした。
住吉の駅前でアマラオチラシを撒いていると、おかあさんが様子を見に来てくれました。挨拶をするとわたしのこと知ってる?と言うので、有名ですからと答えると笑っていました。
帰りに店に寄ってお茶でも飲んでと誘ってくださるので、素直に甘えて、予定の枚数を配り終えてから、キッチン・サルエに寄らせていただきました。
昔と少しも変わらない店内です。変わったのは壁に最近のポスターが飾られたことくらい。東京ガスの時代から選手たちで賑わったテーブル席では、今U-15のこどもたちが練習の帰りに食事をしています。
コーヒーをいただきながら少し話しを伺いました。
アマラオは幸せね、こんなにしてもらって、と言うおかあさん。
もしそうなら、本当にアマラオが日本に来て良かった、東京ガスに入団して、FC東京で過ごして良かったと思ってくれるなら、こんなささやかなことでも甲斐があるというものです。思えばこんな小さなことが積み重なってアマラオを日本に繋ぎとめているのかもしれません。
それが本当にいいことなのかどうかは私にはわからないことなのです。
味の素スタジアムの周辺地域で見せるような盛り上がりがサルエの地元では無い事を、おかあさんは寂しく思っています。街の街路灯にきれいなフラッグが無い事をおかあさんは、どんな思いで毎日見ているでしょう。わたしたちが地元の町や外出先でフラッグを見かけた時の気持ちの反対を想像してみました。
よくFC東京のスタッフがまだまだ浸透していないと言うのを聞きますが、私も今日、それを実感しました。これがもしさいたまで赤いユニフォームを着てチラシを配っていたら、どうでしょう。多くの人が進んで手を伸ばすのではないでしょうか。猿江は東京の本社があるのに、青赤のユニフォームに反応が鈍いのは残念です。
指定席でないと早くから行かないといけないから、と11日に出かけるのを渋るおかあさん。
ねえ、おかあさん、行きましょうよ。アマラオの最後の試合ですもの。席は取っておきますから、アマラオだって喜ぶから、行きましょう。
みなさんも、そう薦めていただけませんか?