アウェイユニ仕様のバスに乗って、ヤマハスタジアム初勝利を信じて東京を出発。
サロンバスというらしい、後部座席はテーブルを囲んだ座席になっており、さながらMoving LIVRE。
朝っぱらから宴会。
日本一の山を見ながら。
この道中だけでも十分に楽しい。このうえまだ勝利に酔いしれる午後が待っているのか!
もし、時の運に恵まれなくても今日はこれでいいとさえ思う。
放っておくとMの方向へ走る人と、めくるめく物語に自分で真っ先に酔う人と、うさぎのようにかまってあげないといけない人、学校嫌いの中学生、時間も将来も計算できない男、大人げないくせに気配りの固まり、そしてどこか皆、アンバランス。アンバランスだからサッカーなのか、東京マニアだから平衡感覚がおかしいのか。もう既にどこがおかしいのか不思議なのか普通なのかも曖昧になるのは桜咲き乱れる春がすぐそこだからなのか。
そうしてバスは走る。
スタジアムを離れるときから、人間愛をこれ以上ないほど発揮する仲間たち。オフィシャル・ツアーのバスにもバス停に並ぶ地元の人にも、分け隔てなく愛溢れる挨拶を見舞う。あまり喜んでくれる人がいないのが残念だ。
高速でもオフィシャルバスに出合って。あなたたちは何をアピールしたいの?
高速道路の星になりたい男たちはバスを飾り立てる。
帰り道、菜の花畑を見つけ「ナウシカ・レクイエム」を歌いだす男たち。
ランランララランランラン ランランラララン
Moving LIVRE の不敗神話よ永遠なれ!
(これっきりにすれば不敗神話は崩れない)
注意:往復宴会をするのなら、早めに予約をしてトイレ付きのバスを借りるべき。
いやわたしではありません。男のほうが我慢がしづらいらしいという現実を目の当たりにした。