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夏の少年たち

ぼくは見る、荒廃せる 夏の少年たちが
黄金の十分の一税を不毛のまま並べ
収穫の蓄えもなしに、大地を凍らすのを
そこでは熱気に包まれ、彼らは自分の少女たちに
凍った愛の冬の洪水をもたらし、
潮に積荷のりんごを沈めている

                        -夏の少年たち-より  ディラン・トマス

土肥ちゃんはよく働いた。何しろヨシカツが羨ましがって前へ前へと出てくるくらいなのだ。

ピッチもスタンドもとんだ惨状を呈していたのだ。事前に地元で聞いてはいたが、ヤマハが招待券を多数配ったおかげで一種不思議なアウェイ状態。
いつもなら東京のサポーターが占めるバックスタンドの一角に、入口の近くだから席を取りましたというおばあさんやらおばさんやら、サッカーがわかっていない珍しいブラジル人の集団が席を占める劣悪な(笑)環境での観戦。何しろ遠く日本にまで働きに来た日系であろうブラジル人は故郷でサッカーを楽しんだことがないのか、あるいは彼らの地元ではそうしたものなのかサッカーはブーイングをすることだと解釈しているらしく、なんでもブーイング。味方にまでブーイングをして東京サポの失笑が起こる。あんな内容でも東京のサポとしてはへこたれることが許されなかったので、結果的に気持ちを強く持つことができて良かったと言っておこう。
似非サックスブルーのみなさんにがっかりした様子を見せるのは悔しいから。
こんなメンタル、なんの役にも立ちやしない。

ちっとも良くない梶山や伊野波が最後までピッチ上でウロウロするのを見ていると、実力のある若手が揃ったとか層が厚くなったというのはどこの話かと暗然とするものだ。

問題点を試合中に修正できないのは、もはや当然なのか。
スペースを作り出すようなフリーランニングが出来ていないことに苛立っていたら、それを求めるのは酷だとyocchiさんの御宣託が下って、ショックを受ける。

試合後も延々と続くゴール裏のハラトーキョー・コールに戸惑う人もいるバックスタンド。
このままよそ様のスタジアムで居座ったらどうなる?と新聞の見出しをあれこれ考える。まったくの杞憂。
昨期、ハラトーキョー・コールをした責任を取っているのかもしれないが、アウェイであれだけ声援したんだから次はもう知らねーぜモードに転ずる恐れはあるかもしれない。

相太と真吾のおかげでそれでも元気に東京に帰って来れたのだ。

メンバーを変えなくてもできることはあるはずだけど、同じ事の繰り返しはどうかと思う。
どんな練習しているの?
残留のためにはもっと自分たちが自信をもってできることをちゃんとやった方がいいんじゃないだろうか。
by inadafctokyo | 2007-08-17 00:54 | FC東京


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