やっぱりシリーズ第2弾
阿部ちゃんのご挨拶に接して動揺するinadaである。
阿部ちゃん、帰ってこなくちゃいかんよ。あんたは11番よ。
自信を取り戻してにこにこして帰ってくるのよ。
柏が是が非でも残って欲しいと言うのを振り切って蹴飛ばして帰ってくるのよ。
それまで死に物狂いで頑張るのよ。
まだ大学生で天皇杯でデビューしたその年の冬、吉祥寺でサイン会があった。
「2点取ってくれたのに負けちゃって残念だったねー」と言うと、固い表情で「あ、はい」とか返事をして、うちの子と並んで写真を撮った。
その写真をあとで見たら、二人して困ったような顔をして写っていた。
それを年賀状にして(!)FC東京にも出したら、東京のスタッフから電話がかかってきて、その年賀状が面白かったから、うちの子をエスコートキッズに出してくれると言う。
あの吉祥寺で始めて話したときから大好きだったんだから。
帰ってきてくれないと柏で座り込むぞ、ハンストするぞ、と思うけど気持だけね。
なぜって、
千葉では阿部、坂本の移籍に対して署名などの残留運動をしている。
他のチームでもやっているところはある。でも東京はないね。
アマラオの時とナオがレンタルだった頃一部で動いたけれど、それは例外であとはなかったと思う。
わたしはそれで良いと思っている。
わたしたちは選手の何に対しても責任を取れない。移籍を思いとどまらせて、その後のことに責任を取れない。試合に出してあげることはできない。給料を上げることもできない。選手の現役を終えた後の長い人生に責任を持つこともできない。
わたしたちに約束できるのは全力で応援すること。チケットを買って試合を見に行くこと。
だからと言って切実でないわけではない、それくらいミヤにも阿部ちゃんにもわかってるって。
スタジアムでのあの声援の意味がわからないような彼らであるわけがない。
東京はみんなの実家のようなもの。必ずいつか帰ってくるのよ。