天皇杯準決勝は晴天に恵まれ、眩しい日差しの中で行われました。
勝利を信じて、願って、あと少しでたどり着きそうだったそれは、するりと逃げて行きました。この1年を振り返ると象徴的なことかもしれません。元旦の国立で、これまでに叶えられなかったこと、その様々な無念を最後に一気に晴らそうというのは虫が良すぎたのでしょう。でもそんな結末はとても東京らしいことのように思えて、素敵な締めくくりと決め込んで。
シーズンを安定して戦い、多少の波はあっても上位を維持し続けた2チームが天皇杯を賭けて決勝を戦うのは真っ当なことでしょう。ちっとも面白くないけれど。
試合後にあれこれゴール裏を批判する声が聞こえてきます。自分の思い通りにならなかった結果を受け入れがたく、叩くのに適した何かを求めることはよくあることでしょう。そして多分ゴール裏ってそうした対象になりやすい。そこに自分は一切の責任がないかのような言い方は、よそのサポーターや物書きならともかく、承服し難いものを感じました。
一気に人事が発表されはじめ、それぞれの道を目指していきます。
今年味わった苦い味を消化して、生き生きとした中にも味わいとコクのある大人のチームとして魅力あるサッカーを見せてほしいと思います。
決勝のチケット、アウェイ側は動員力では東京より難しいチーム、遠方でもあるしなかなか譲り先が見つからないようですね。わたしのも余っています。
完売なのに空席が目立つなんてことにならないと良いのですが。