さまざまのこと思い出す桜かな(芭蕉)
この何の変哲もない句は芭蕉の句であることによって、われわれに深い感慨を与える。
若くして武士の道を捨て、俳諧の道を選んだ芭蕉。この句は40半ばで詠んだのだが、桜の花に何を重ねたのか、いつの春を思っていたのか。
東京の桜は不意討ちの早咲き。
わかっていれば花見の宴を用意したのに。
駒沢陸上競技場でのナビスコカップ第1 節鳥栖戦。
三田啓貴が初先発。緊張のためかお世辞にも良い出来とは言えない。前半で交代かと思われたが、後半にはすっかり落ち着いて、惜しいシュートもあった。
36番、2002年の駒沢を思い出す。
ゼロゼロの引き分けではあったが、草民も持ち味を出し、面白かったので良しとしよう。
芭蕉の第一作とされている句は次のもの。
春や来し年や行きけん小晦日(こつごもり)
こちらの方も当たり前のような句だが、芭蕉独特の観念、人生観を19歳のこの頃から表しているような気がする。
月日は過ぎ去るもの、永遠のなかでこの春を楽しもうか。