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The Long & Winding Road 天皇杯2回戦

FC東京 対 FC KAGOSHIMA は4対0で東京が勝利した。

KAGOSHIMAは気持ちの良いチームだった。
天皇杯は選手登録と監督とは分けなければいけないので、プレイング・マネジャーの田上裕選手(7)は選手登録のみとなり、徳重剛社長が監督となっていた。
田上選手はかつてFC刈谷にも所属していたが、アマラオもその刈谷では一時監督と選手を兼務していた。台所事情の苦しい地域リーグのクラブではたまに見かけることがある。

FC KAGOSHIMA の運営会社「株式会社OASYS鹿児島」は東京在住の鹿児島出身者と地元の青少年育成活動をしていたOASYS交流会が立ち上げ、既存のクラブに協力を呼びかけFC KAGOSIMAが誕生した。(更に詳しくはホームページを参照されたい)
スポーツで鹿児島を元気にしよう、Jを目指そうとしたときに、東京の鹿児出身者の中でもリーダー的存在と目されたのが徳重剛さん。上智大学で体育会サッカー部に所属し、その母校のサッカー部の監督も引き受けているくらいなので、新しいクラブの社長にというのも当然の流れだった。とは言え、大変な仕事をあえて引き受けるには相当な覚悟と鹿児島とサッカーに対する強く大きな愛があったということだ。

彼らが幼稚園バスを運転し、長時間かけて東京に向かい、試合をしている時にも鹿児島では新たなJへの動きがあった。
鹿児島にはJを目指しているクラブが2つある。ヴォルガ鹿児島とFC KAGOSHIMAだ。ところが、いま、主にスタジアムの条件がネックとなって鹿児島ではJに昇格できるのは1つだけということになっているようだ。
そこで、ヴォルガとFCKとが合併したらどうかという動きが出てきている。

そんなに簡単にまとまる話とは思えないが、ひとつもダメとならないようにと考える向きもあるようだ。
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本当はもっとたくさんの観客が入った味スタで迎えたかった。それでもJの雰囲気を選手もファンも胸いっぱい、体いっぱい感じ取って、前に進む糧にしてくれるだろうと思ったし、東京のサポーターに「待ってるよ」と声をかけられ、鳥肌が立ったと語る(*トーキョーワッショイより)彼らはそのときまさか地元では合併の話が浮上しているなんていう事態は想像していなかっただろう。
Jへの道のりはまだまだ長く険しいのかもしれない。そこに目指すに相応しい何かがあるのか私たちは示せただろうか。

試合後は東京もKAGOSHIMAも対戦相手のベンチ前と観客席に挨拶に回った。天皇杯の良いところだが、次からはJが相手なのでこうしたほのぼのしたシーンも見られないだろう。
by inadafctokyo | 2011-10-10 01:15 | FC東京


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