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FC東京と向き合って

前述した3団体以外のグループ、劇団について。

オペラ工房「多摩川土手のサッカーボーイズ」
平均年齢の高い劇団が少年に挑んだのですが、年齢が解らないという感想が多かったところを見ると、その試みは成功したとは言い難かったでしょう。
夢をテーマに、競馬好きのおじさん、直木賞作家、女優、弁護士志望の女の人間模様を見せたのですが、一つ一つの違いがそれ程鮮明ではなく、FC東京と夢の繋がりもありきたりと感じました。
歌える役者を育てようと設立された劇団だけあって、歌は一定の水準に達していたと思いますが、全員が正面を向いて歌う場面ばかりなのはどうなのかな。


すこやかクラブ「けられる女」
ある女があるきっかけで蹴られて行くうちに、やがてサッカーボールになるという内容。
凄く面白くなる可能性はあると思います。
しかしながら、「けられる女」になった設定が安易です。毒や苦味のある演劇は好むところですが、毒や苦味とは違うある種の後味の悪さ、気持ち悪さが付き纏いました。それは状況に対する解釈が曖昧だからではないでしょうか。
けられる女を演じた女優の動きの質は良かったので、今後に期待したいと思います。
パパタラフマラの研究所を卒業した人たちのグループです。ダンスを観て見たい。


大正直劇団「A day of supporter's life」
皆さんご存知のもっさんです。この劇団の名前の様に正直過ぎる程に苦い事を言わなければなりません。馴れ合いなんて、もっさんが私に望むわけないもの。
幾つものグループがスタジアムでのサポーターを描きました。その中でも最もシンプル、もっと言えば平凡でした。
浦和戦を扱って、逆回転のフィルムのように時は行ったり来たり。その手法があまり生きていない。
何か最後に観客を裏切るような事があっても良かった。
スケッチに留まってしまって、観客に何かを残したり奪ったり与えたりする事なく終わりましたね。
もっさんはこんなものでは無いはず。来年、再度の挑戦を待ちたいと思います。


企画グループHOURRA!グループSHOW「SOREZOREのFC東京」
このコンクール出場が決まってから東京の試合を見始めた皆さんです。
熟年の落ち着きのある芝居になりました。訓練された声は気持ち良いものです。特に口上の女性。
上手くFC東京をエピソードに入れました。


優しい逆噴社「FC東京を探して」
けなしているわけでは無いのですが、マンガみたいという感想を抱きました。
専門家審査員には評判が悪かったのですが、味スタ周辺に米軍基地が出来るという設定自体は良かったと思うのです。ただ父と子の物語なのか何なのか中途半端で別に基地じゃなくてもFC東京じゃなくてもという思いが拭えません。


さて、これで全部ですね。
FC東京と向き合って作品を作るという仕事をやり遂げた8つの団体の皆さんには、心から感謝と拍手を贈ります。
私にとっても良い経験となりました。これからも関わって行くことになりそうです。

専門家審査員の方からは、選手のアナウンスが人柄を表して素晴らしかったと評されました。
芸術監督のペーターさんからは、FC東京が全面的に協力してくれたことへの感謝が述べられました。
調布市とFC東京の強い協力関係がこれからも続いて行きますように、そして他の町にも波及して行きますように。

The best should win.


※お知らせ…26日(土)明大前LIVREにて、東京関係のブロガー、twitter等のネットで東京ファンとして活動している人たち、他関係者が集まってオフ会を行います。チャージ500円、7時〜。ゲストはお楽しみ〜。
参加希望はここにコメント、メール、リブリに直接。
初心者大歓迎!
よろしくお願いします。
by inadafctokyo | 2011-02-16 23:53 | FC東京


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