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Jクラブという仕事

携帯サイトの「Jマガ」で後藤勝さんがガイナーレ鳥取の塚野社長にインタビューしている。
年間予算5,000万円の「ちょっと大きくなった町クラブ」の辿って来た道筋は規模の大小の違いはあっても、Jクラブというものの本質が見えると思う。
フットボールクラブの運営は子どもを育てるのに似ている。お金はかかるが見返りを求めているわけではない。金儲けだけが目的なら他の事をやった方がいい。
勿論赤字で構わないと言っている訳ではない。ただ、お金に替えられない価値のある仕事をしているのだという矜持が無ければやって行けないということだ。

また普通の企業とは違って、必要以上の透明性を求められることがある。それも地域の財産だという認識がそういう要求に結びつくのだろう。

資金繰りの話は誰でもしみじみと身につまされると思う。
金融機関が融資してくれない時期があったので、50万なら貸せるという人が30人地域にいるという。
信用だけで1,500万なら何とかなる、それは凄いことだ。

地域リーグでいくらかかるか、JFLでは最低いくらかかるか、J2ではと、具体的に金額が生々しく語られるが、非常に参考になる。
入場料は後で入ってくるので当てにならない。大事なのはやはり年間パスとスポンサー収入だそうだ。

現場の目標設定、財務の目標設定、入場者数の目標設定、それぞれの部署で結果を出さなければいけないのはどんな仕事も一緒だ。
私たちのクラブにおいてもだ。昨年は出来なかったことの方が、あらゆる面で多かった。
その事を改めて思い知らされた。


楽しいエピソードも語られている。
塚野さんは元選手なので、現場の雰囲気を理解できるし、選手の嘘を見抜くことも出来る(笑)
イベントが多いとコンディションが保てないと言う選手には、この程度でコンディションに影響する訳ないと言い返したり、チームの飲み会で服部と岡野が大げんかしたり、どうも対戦が楽しみなのだ。

Jマガ、機会があったら読んでみてください。
by inadafctokyo | 2011-01-10 23:19 | サッカー


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