こどもを育てているときに思ったのは、親の不安は間違いなくこどもに伝わってしまうということだ。
私は高齢出産だったので、こどもが産まれてからは周囲の若いお母さんたちや先生たちに頼られたり、安心されたりした。
確かにそういう面もあったが、実際には初めての母親業で、至らない点もたくさんあった。
ちょっとしたことが心配で心配で、どきどきしたりめそめそしたりすることは当然ある。
でも、親がうろたえると確実にこどもはもっとうろうろする。だから何かあると、心配ないよ、大丈夫だから、全然平気、と言うようになる。言葉にすると本当に大丈夫なような気が自分でもするし、落ち着いてくる。
その時の私は自分のことより、子どもの気持ちを安定させたい、こどもを安心させてあげたいということだけだった。
こどもの心配を取り除いて、力を発揮させてあげたい。
他のおかあさんにも、それくらい心配ないから、大丈夫よって何度も言って来た。
根拠がなくても、空手形でも、人は困難に直面したとき大丈夫と言ってくれる人が必要だ。
今ちゃんにはかなりな重圧がかかっているみたいだね。
おそらくトクや他の選手にも。
もう、小さいことで気に病むのは止めなさい。
たとえ降格したとしても、死ぬわけじゃない。生きてりゃなんとかなるから。
もちろん降格しちゃ困るけど、いざとなったらそれくらいの気持ちでいないと。
ファン、サポーターの人だって、わたしと違って若い人も多いから、辛いと思うけれど、あと1試合ジタバタしても仕方ないから、でーんと構えていてね。
今日、動きが悪かったのは肉体的なコンディションのせいだけじゃないかもしれない。
勝たなきゃというプレッシャーが体に10キロの錘を背負わせたのかもしれない。
せめてその10キロだけでも取り除いてあげたいよね。
みんな、険しい顔していないでよ。
京都戦までの1週間、自分を鍛える期間と思って、がんばりましょ!(笑)