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夏休み

もう夏休みも終わりです。

こどものいるご家庭では長い夏休みが終わることにほっとしている向きも多いことでしょう。
宿題は無事に片付いたのだろうか?

こどもが学校に通っている間は、夏休みをしのぐのが親にとっては毎年のハードルです。
給食が無いとなるとお昼はどうする。
やるべきことはきちんとチェックしないと。
あそこに連れて行けとかここに行けとか・・・。
少し大きくなると出歩くのも心配です。

わたしがこどもの頃は両親とも忙しく、食事は不自由しなかったものの、どこかに連れていってもらうことなど望むべくも無く、体が弱かったために田舎の親戚の家に預けられていたことはあるのですが、そこで楽しかった記憶があるわけでもありません。
夏の思い出と言って、心に残っている情景はあるにはあるのですが、それは大事にしたいことであっても楽しいことかと言えば決してそうではなく・・。
例えば青い田んぼがどこまでも続く中を迷子になりそうになりながら、鷺を追っていったことや家とは違う習慣や食べ物への戸惑いなど。要するに私らしい季節が子どものころにもあったということです。

自分が親になってみるとやはり私は仕事をしていて、なかなかのんびり長い夏休みをこどもと楽しめるような親ではありませんでした。

そこで、せめてもこどもと一緒に夏休みに「これをした」というものを残したいと思って、学校の自由研究の課題はきちんとやることにしました。
簡単に終わるようなことではなく、できるだけ時間がかかってこども一人では出来ないようなことを課題に選んでみました。

例えば、夏に近所で見られる野鳥の観察をする。
ある夏は家のある町の花の咲く植物を調べる。

毎朝、出勤前にこどもと散歩に行き、鳥あるいは花を観察し、写真を撮り、絵を描き、名前や鳴き声やその他いろいろを調べる。親はもちろん付き添い、一緒に考えてアドヴァイスするだけですが、知らないことを知る楽しさ、こどもの成長に付き合う喜びは何物にも代え難い経験です。

小学校入学前に引っ越してきて小学校、中学校時代を過ごした町をこどもが懐かしいと思うのは、そうした経験も少しは役に立っているのかもしれません。

遠くへ行かなくても、お金をかけなくても生涯心に残る思い出は親が作ってあげることはできるはずと思います。

こどもが生きる力を蓄えていくために。
by inadafctokyo | 2010-08-28 00:50 | お茶のみ話


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