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子を送る朝

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1月から京都に居を移していた娘が帰ってきていましたが、1週間の休暇を終えて京都に帰っていきました。
東京に来ることも「家に帰る」ですし、これからの拠点となる京都に行くことも「帰る」と言うことになります。

1日は学校に行き、1日は家でのんびり過ごし、1日は卒業式に出席、その後友だちと食事を楽しみ、家に親友が泊まりに来て、その次の日はわたしの実家へ泊まりに。土曜日は実家から味スタへ、試合後リブリ、実家で祖母と食事。飛田給の家に夜帰宅し、今日、吉祥寺で買い物と食事をして新幹線で帰って行きました。

わたしの実家での初日の夜は近くのビストロで食事をしました。親の代には肉屋をしていた店で、わたしも子供の頃、よくお使いにいきました。

コロッケ5個ととんかつ3枚ください。
トリのもも肉2枚と合びき500gお願いします。

そのころお店にいたのはおじさんとおばさんと息子さんとそのお嫁さんでした。
その後、息子さん夫婦のお子さんがレストランで修行をして、自分で店を持つことになったのです。
手羽先のパリパリ揚げや昔よりだいぶ洗練されたコロッケ、魚のカルパッチョ、鴨のパテなど、ビールやワインがすすむ美味しいメニューがたくさんのビストロには、昔のお嫁さん、今はおばあちゃんが愛想よくホールを時々手伝っています。

翌日も今度は中華の店で食事をしようと思っていたのですが、娘は家でのんびり食事をしたいと言い出しました。
母は1人暮らしで、もう自分で食事の仕度もままなりません。休日はわたしが食事を作りますが母が外で食べようと決めていたのです。可愛がっている孫が遠くに行ってしまって、がっかりもしている母はせいぜいご馳走して自分自身やわたしの娘を励まそうとしてくれているのです。
そんなわけで、わたしは買い物に行っていません。普段の母の冷蔵庫にはろくなものが入っていないので、突然手料理をと言われても困ります。

いつもなら、いきなりそのような要求をされると文句を言ってしまいますが、黙って冷蔵庫の中にあるもので、何皿かの料理を作りました。
ありあわせで自分の家とは違う食材で美味しいと言ってくれるだろうかと、若干の危惧を感じながら食卓に料理を並べました。娘は食べるものにはうるさいのです。

箸をつけた娘は「急にごめんね、美味しいね、ありがとう、とっても美味しいね」と笑顔になりました。

考えてみれば自分が一番下という環境で他人の中で暮らし、自由はほとんどありません。
家でのんびりしたいというのは心からの要求だったでしょう。

娘の要求に文句を言わなくて良かったと思いました。

今朝、娘のために朝食の仕度をしました。
親がこどものためにしてあげられることは、もうそんなに多くはありません。
帰ってくる度に、美味しいものを食べさせてやりたい。
好きなだけのんびりさせてやりたい。

ペーニャの仲間たちが、娘が来たから勝ったと喜んでくれましたが、それでは当分勝てませんから、娘が帰ってきたときは必ず勝つ、それ以外も勝つということでお願いしたいと思います。
by inadafctokyo | 2009-03-22 22:52


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