涙には塩分があるということがたくさん泣くとよくわかる。肌の弱い私は目の周囲が痒くなる。
周りに人がいなければ、大声で泣いていただろう。
負けが決まる瞬間まで負けるなんて思っていなかった。
なんで負けたのかわからなかった。
冷静に考えれば、東京も柏も日本一に相応しいチームとは思えない。
でもだからこそ、柏に負けたくはなかった。
来期はもっと強くなる。その次は更に。
この悔しさは絶対に晴らす。
強くなるためにわたしもできることはする。
意地の悪い娘が泣いている私を撮ろうとする。いつもは娘が泣いて、わたしは知らん顔してあげているのに。
いい人ではないわたしは柏にがんばれなんて言わない。優勝はガンバのもの。
決勝の指定席チケットは空席を増やすために使われるだろう。(というか使われない)