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本日!福島

7月4日(土)カタログハウスの店 東京店「本日!福島」特別セミナーに行って来ました。
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カタログハウスの東京店でもお酒を扱っている大和川酒造の杜氏、佐藤哲野さんが講師を努めました。
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哲野さんは蔵元の次男に生まれ、越後杜氏の安部伊立さん、その後を引き継いた叔父和典さん(現社長)から薫陶を受け、県の清酒アカデミーで醸造学を学び、昨年9月に杜氏になりました。21年の入社以来5年の助走期間があったとはいえ、酒造りの責任者に就任して1年での金賞受賞には喜びは勿論、安堵も隠せないようでした。子供の頃から彼を見てきた私もほっといたしました。
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この日は酒造りの行程から大吟醸、純米などの酒質について、また自社田での酒米造りを語り、大和川酒造の様々なお酒の試飲もあり、大和川の酒を愛する私たちには嬉しい企画でした。
哲野さんは特に自社田での酒米造りがあることによって、年間通しての酒造りがあること、地元産にこだわっての酒造りであることに誇りを持っていることが伝わりました。
大和川酒造がお米を作っているのは35町歩、全体使用量の半分くらいにあたるそうです。夢の香、美山錦、五百万石、山田錦、雄町など5種類の酒米(酒蔵好適米)を栽培しています。
カタログハウスの学校の企画の中でも非常に人気が高く、予定より回数を増やしての実施となったそうです。
なかなか爽やかなイケメンですしね。
お母様の陽子さんによりますと、仕事が好きで蔵に入り浸りだそうで、お嫁さんを見つける暇はあるのかな。
これからも良いお酒を作って下さいね。

さて、B1の「本日!福島」では私たち夫婦にとっては顔なじみの生産者の野菜やJーRAPの乾燥果実や野菜がありました。
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ぶどう、桃、りんご、みかんなどの乾燥果実は低温で乾燥させますので、驚くほど風味が残り、しっとりと美味しいものです。梨がまたとても美味しくて大好きなのですが、今回はありませんでした。紅茶などと一緒に。
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こういった商品は企画の段階から、少しずつJ-RAPの関根さんや大輔くんが試作していたのを見ていますから、こうして東京でいつでも買えるのは嬉しいですね。
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ほうれん草と小松菜の乾燥させたものもありました。こちらはお味噌汁やお浸しは勿論ですが、スムージーを作るのに断然お勧めします。色もきれいで、アクの心配もありません。※食品は全て放射能検査済みです。
カタログハウスの東京店B1福島応援ショップ「本日!福島」にぜひ足をお運びください。
店名の「本日!福島」にはこの小さい店に訪れてくださるみなさんに、東日本大震災とそれに続く原発事故によって様々な苦難を強いられた福島の風土と人をいつも思って貰えるようにとの思いが込められているそうです。
場所は新宿南口、全労済ホールのすぐ近くです。
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by inadafctokyo | 2015-07-05 10:09

酒、米、人

毎年この時期に恒例となっている大地を守る会の「大和川酒造交流会」
喜多方の大和川酒造で大地を守る会の会員と原料米の生産者と蔵人が交流して、絞ったばかりの酒を飲むこの会は今年で16回になる。
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喜多方は雪に包まれていた。
いつもは、何も無ければ、この世の極楽ツアーとリピーターにより命名されたこの交流会は、酒大好きの大人たちと雪大好きの子どもたちの笑顔が炸裂する宴であるのだ。そこになんの憂いもない。だがしかし、今年はいつもとは違った。
それは昨年の3月、200年以上地元の米と水で酒を造って来た大和川酒造が、その蔵の伝統を途絶えさせてしまうのかと不安を覚え、日本一旨い米を作ると日夜努力を怠らなかった須賀川・稲田の生産者が、今年は米を作れるのかと呆然とした震災、それに続く原発事故があった。
しかし、躊躇う間もなく、米を作るために、酒を醸すために彼らは動き出す。須賀川の稲田稲作研究会では、専門家を招き放射能汚染を防ぐための手立てを探り、出来ることは全てやった。例えば田んぼへのケイ酸カリウムの散布は、稲のセシウム吸収を抑えることに大きな効果があった。また田んぼ一枚毎に稲の生育にあわせて細かくデータを取っていった。
大地を守る会のオリジナル純米酒「種蒔人」の原料米は須賀川の稲田稲作研究会が無農薬で作っている。昨年は放射能対策に追われ、酒米を無農薬で育てることは出来ないと判断し、稲田では苗を育て、その苗を大和川酒造の自社田で栽培をした。
水や米の検査はきめ細かく行われた。
それを可能にしたのは7月に大地を守る会から研究会に貸し出された放射性物質測定器「NaIガンマ線スペクトロメータ」だ。大和川から何度も検査のために稲田に水や米が運ばれた。
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そして、今年も新酒を絞ることができた。
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米を磨き
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水を吸わせ、蒸かし
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麹を作り
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発酵に必要な酵母を育て、その酵母に蒸し米、麹米、水を3回に分けていれて仕込む。
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どんなに技術が進み、機械が導入されようと人に及ばないところはある。お酒の神様松尾様も見守っている蔵の仕事。
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大和川酒造北方風土館での宴会
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心づくしの料理の数々。身欠きにしん、馬刺し、牛ステーキ、天ぷら、数の子入りひたし豆、黒豆、粕漬け、小つゆなどなど。そして絶品の蕎麦。
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須賀川の稲田稲作研究会のみなさん。福島にわたしはできるだけの寄付をしたが、届けたかったのはお金だけではなくて、どんなときも一緒にいるよという気持ちだった。
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大和川酒造の佐藤社長さん。喜多方は被害が少なく、震災後すぐにありったけの一升瓶に仕込み水を詰めて、県内の被災地に届けた。福島・会津を蹂躙した原発への怒りは大きい。
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様々な困難がありながらも米を収穫し、酒を醸すことが出来た。そこには決して生産者を孤立させまいとする大地を守る会の働きがあり、それを支持しすぐさまカンパに応じたたくさんの会員がいた。
今年の「種蒔人」は関わるみんなの強い思いがこもった酒になった。たくさんの人に飲まれ、たくさんの人を繋いでいってくれることを願っている。
また来年、ここで会いましょう。
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by inadafctokyo | 2012-02-13 00:44 | 大地を守る会

福島でいも煮を頂きながら涙ぐむこともあった

3月11日の東日本大震災、そして福島第一原発事故発生直後から大地を守る会は被災した生産者、生産地への支援、消費者への安定した商品供給に全力を尽くしてきた。
特に放射能対策については3月23日の時点で、自主検査体制を築くことを発表している。

今のところは国の基準を超えたものについては出荷しないということに責任をもち、今後は独自の流通基準を策定するために、自主測定体制の確立、測定技術の習熟をめざし、立ち止まることなく動き出している。

そして4月から高感度のシンチレーション・サーベイメータによる青果物全般、一部加工品の検査を始めた。(青果物は毎日、全品)
また「子どもたちへの安心野菜セット」は核種ごとの測定が可能な高精度検査機器「NaI(Tl)ガンマ線スペクトロメータ」による検査を、また子どもが食べる頻度が高いと想定される商品に「ゲルマニウム半導体検出器」を使用している。

その結果をホームページで公開している。

生産者の方もただ手をこまねいているわけではないので、これまで問題になる生産物はなかった。
ほとんどが不検出、検出された場合も非常に低い値となっている。

これまでも大地を守る会は会員に対して情報公開を徹底してきた。
この場でも何度も言ってきたが、有機栽培は簡単ではない、生産者は研究熱心で大地もよくサポートし、信頼関係を築いてきた。
有機栽培の場合は土地が豊かなせいか、セシウムなどが作物に吸収されにくいという結果も昨日NHKのクローズアップ現代でも言われていた。

それでも、東北、北関東、特に福島の農産物への注文は減ってしまっている。
大地を守る会の会員であっても・・・

そんな中、「福島と北関東の農家がんばろうセット」を取っている消費者が福島わかば会の生産者と交流を行った。その5日の模様。
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いつもこの時期に生産者が集まっていも煮会を行っているが、今年はがんばろうセットで応援してもらっている消費者を招待しようという趣旨で声がかかった。いも煮は各地域毎に作り方が違うとかで4種類はあったかな。大好きなイカ人参や漬物、おこわ、BBQなど大変な歓待を受け恐縮するが、遠慮なく食べかつ飲んだ。
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場所は緑水苑という広大な敷地を有するレジャー施設で、ここも地震、原発事故以来利用者が激減して経営的には打撃を受けていると社長さんから伺った。
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紅葉が美しかった。
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私たちはがんばろうセットを取って、なんとか消費を増やして応援しようと思っているのだが、同じテーブルの生産者からは「がんばるだけ頑張った。もうがんばれと言われてもこれ以上は・・」というような声も聞かれた。
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紅葉がきれいな分、ちょっと切ない。
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地震からこっち、心が休まることはなかったろう。私たち以上に辛い気持ちを抱えてきたに違いない。少しでも元気になれれば。
大地のスタッフが挨拶をしながら涙する場面もあった。ずっと産地のことを思って、苦しかったに違いないよ。

野菜とお米を商売ができるほどたくさんお土産に頂いた。本当にありがたい。
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by inadafctokyo | 2011-11-09 17:33 | 大地を守る会

大和川ツアー 喜多方

今年で14回目となる喜多方の大和川酒造ツアーに参加しました。
ダンナさんの欠席が1回:そのとき私は参加。私の欠席が1回:そのときダンナは参加。というわけで全回出席を誇る我が家である。
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大地を守る会のオリジナル純米酒「種蒔人」の上槽(搾り)がこの日に行われました。本当のしぼりたてです。炭酸ガスが少し残った新鮮な酒。香りが非常にいい、いつもよりは若干軽やかな、若い美しい女性のような酒になりました。これから澱引きをして落ち着かせ、そして新酒の時期を経て火入れをして・・・と変わっていく「種蒔人」が楽しみです。

押切川沿いの飯豊蔵から喜多方の駅に近い寺町にある北方風土館(旧蔵)へ。
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200年の歴史を感じさせる展示品の数々。
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焼印
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大小さまざまな徳利

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寛政2年創業の大和川酒蔵店には数々の軸、焼き物、絵画がありますが、これらの雛人形も歴史あるもの。
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酒造に働く人々、喜多方及び近在の人々による渾身のと言いたいほどのおもてなし。
蕗味噌、沢庵、べったら漬、雉肉かけつゆ、馬刺し、鰊の山椒漬け、鳥皮、粕煮(野菜、身欠きにしんを酒粕で煮たもの)
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会津名物の小つゆ
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檜原湖で釣ったわかさぎ、蕗の薹、タラノ芽の天ぷらはその場で揚げて。
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その他に、もちろん雄国蕎麦、酒粕アイス、蕎麦アイス、酒粕カステラ。そして稲田稲作研究会の生産者が持参してくれたみんなが楽しみにしている特別な苺。

14年の間にはいろいろなことがありました。毎年、雪が激しく降り積もり、町のそこかしこに雪が分厚く積み重なっていた、その中での宴会。小さなこどもたちはいつも雪がたくさんあることで興奮して止むことなく雪遊びに興じていました。その頃に比べると雪が少なくなり、寒さもそれほどではないように思います。
それでも今年も押切川のほとりで、旅館の庭で小さなお子さんが飽くことなく雪を丸める姿を見ることができました。
私たちの娘もこの大和川酒造での思い出がどれだけ大切なものになっているか。
酒造のみなさん、そして稲田稲作研究会のみなさんには娘への暖かい言葉をたくさん頂戴しました。

毎年毎年、酒と風土に惹かれて通い続け、今では親戚のような人たちです。
1年1年を積み重ねて大地も大和川も稲田稲作研究会も発展し、成長してきました。
信頼関係は組織対組織であっても根っこには人と人がある、ということを深く実感した大和川酒造への旅でした。
お世話になりました皆さん、ありがとうございました。また来年、お互い元気で会いましょう。
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by inadafctokyo | 2010-02-14 20:57 | 大地を守る会