木に癒される

c0068891_0584255.jpg新宿紀伊国屋8階にある「オークヴィレッジ」に行ってきました。
オークヴィレッジは飛騨高山に工房のある木の家具や漆器を制作販売している会社です。
とはいっても大地を守る会と同様、一口に会社と言ってしまってはその本当のところを言い表せないと感じる集団?団体?運動体?
高山の地で木を通して、世の中に人々に進む道を問うているそんな人たちの集まりじゃないでしょうか。

この日はヴィレッジの塗師(ぬし)の方がいらして、漆器についてのお話をしていただきました。
漆の仲間は世界で600種類くらいあること。ピスタチオやカシューナッツもその仲間。
漆を取るには、漆の木を傷つけて樹液を少しずつ掻きとるという気の長い作業が必要です。写真で塗師さんが示しているのはその漆の木です。なんだか痛そうに思えてきます。
樹齢6、7年で漆を取れるようになり、春から秋にかけて漆を取りますが、1年で取りきってしまう「殺し掻き」と何年か取り続ける「養生掻き」があります。いずれにしても漆を取りきれば木を切ってしまいます。
漆も今ではほとんどを中国からの輸入に頼っています。

漆を塗る刷毛も見せていただきました。刷毛の毛は女性の髪の毛で平たい幅の広い木に毛の部分は表に出いているのはほんの少しですが、持ち手の木の中にもびっしり毛が挟まっている特殊なものです。先が減ってきたら削って使います。
この漆塗りの刷毛を作る職人さんも2人しかいません。質のいい髪の毛も鬘の業者さんに取られてしまって、なかなか大変なようです。

途中で新しい感覚の洋漆器でコーヒーをいただきながら、こうした興味深いお話をたくさん伺いました。
漆器は大切に使えば長く使えますし、塗りなおして使うこともできます。手に馴染む柔らかさと色艶、木目の美しさは他にないものだと思います。

お話を伺う間に座っていた椅子も見た目も良いのは勿論、大変座りやすいものでした。
家具、食器や玩具、安いものではありませんが、使い捨てではない、命のあるものばかりでした。

「100年かかって育った木は100年使えるものに」オークヴィレッジの思想です。

ぜひ一度ご覧になってみてください。今すぐ買えなくても、これが本物というものを若い人にこそ見て頂きたいと思います。
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by inadafctokyo | 2008-10-20 02:15 | 大地を守る会


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