宮城の生産者を訪ねる旅 2日目

c0068891_21192891.jpg2日目の朝、5時に宿を出て蕪栗沼へ。
沼で夜を過ごした鳥たちが群れで飛び立って、餌場にむかいます。
この日はミルク色の霧が濃くたちこめ、観察には適さない日でしたが、30分程度の間にいくつかの集団を観察できました。

c0068891_2120140.jpg宿で食事をとってから次の見学先、仙台黒豚会の生産者のもとへ。
久保さんの豚舎です。
わたしたちが覗くと物珍しいのか勢いよく寄ってきます。
押し寄せると言ったほうが適切か。さすが猪の血が混じっているだけあって迫力のある走りっぷりです。
お友だちの背中の上に乗って前に出ようとしています。


c0068891_21204613.jpgほらー
千と千尋だよー

おとうさん!おかあさん!
あんまり太っちゃだめだよ。食べられちゃうからね。

c0068891_21211050.jpg昼食は伊豆沼にある農家レストラン「くんぺる」で。
地元で作った生ハムやソーセージが本格的な味。お土産にもお薦めです。
伊豆沼に集まっている白鳥さんや尾長ガモ、鈴ガモさんたちです。
白鳥がいるところが井の頭公園との違いです。
近くの店や売店で鳥用の餌を売っています。慣れているので人を見るとすごい勢いで寄ってきます。
触れるところまでは行きませんが。

c0068891_21214548.jpg夜、沼で休んでいる鳥たちは昼間こんなふうにしています。
白鳥の歩くところはそれほど格好のよいものではありません。

c0068891_2122877.jpg前夜「なまずの学校」の三塚さんにレクチャーいただいた魚道です。
田んぼに水を引く水路にこのような魚道を作ります。日本在来の小型魚がここを通ります。こんな傾斜をですよ。すごいでしょう。
ドジョウやフナ、ナマズがみるみる登っていくそうです。
これは丸い筒型。

c0068891_21222657.jpgこちらは四角い木製のもの。
戦後の水田圃場整備は人間が米を生産する際の効率性のみに配慮し、水田と水路の連続性が失われてしまいました。昔から水路と水田を行き来し、生活していた生物が生き難い環境になってしまったのです。
こうした魚道を整備することで、在来種の水生生物が復活する兆しがあるということです。最近ではすっかり姿が見られなくなったメダカも発見されているそうです。

c0068891_21225027.jpg自然はたくましいけれど、大変デリケートなものでもあります。ほったらかしがいいかと言えばそうでもなく、人の手がほどよく入った状態が良い場合もあります。
かつて里山は人が薪や炭などの燃料を得るために手を入れていました。それが無くなって山は荒れ、かえって生き難くなった生き物もいるのです。沼の周囲も萱を取らなくなったために湿地としては荒れている状態です。
今、宮城の蕪栗沼、伊豆沼周辺の生産者が水田で米を生産しながら、水田を生き物が生息する重要な環境として捉え、様々な取り組みをしていることは大変示唆に富んでいると思います。
人間は愚かな行為を繰り返してきましたが、それを取り返す英知をもった生き物でもあるということです。このような生産者を支えるためにも大地を守る会を通じて、その生産物を買うということがわたしにとって環境に貢献できる活動のひとつです。

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by inadafctokyo | 2007-11-26 22:07 | 大地を守る会


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