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遠い家路

遠い家路_c0068891_910239.jpg海浜幕張で会議があり、帰宅は日を超えることに。
京葉線は遅い時間は空いている。東京まで遠い。一人では尚更。
中央線は新宿から混みだす。遅くまで電車が動いているから、人も日付が変わろうとする頃まで働いたり、遊んだりするのだ。いいのだろうか、こんなことで。
ぼんやり座ってそんなことを思っている。

遠い家路_c0068891_995083.jpg駅で降りると、会社員がベンチの傍で寝ている。ベンチからずり落ちたのだろうか。安物でないスーツが心配だ。声をかけようかと迷うが、いずれ駅員に起こされるだろう。

駅前では、明らかに融合しそうにないグループ同士がいざこざを起こしている。
片方はサラリーマン、もう一方はミュージシャンのような身なり。わたしの乏しい発想ではそうとしか言えない。ヨーヨーって言いそうな人たち。
そう思うとスーツを着ているだけで、どういう人間かある程度わかるということは凄いことだと思う。実際は中身まではわかりようがないわけだが。

何が原因だかわからないが、一触即発である。既に引くに引けないような状況に陥っている。そこへ誰が呼んだのか警官が二人現れる。どうみてもU-23だ。
そのU-23のおまわりさんが手際よくグループを二つにきちんと分ける。十数人の話を宥めながらまとめていく。感心して見ているが、横の方ではまだぐちゃぐちゃと蒸し返す奴がいる。
まったく何の関係もないわたしが口を出す。
「あんたたち、こんな若いおまわりさんに厄介かけて恥ずかしくないの?」
その場にはおまわりさんより若い人はいなかったと思う。
今始めて気付きましたと言う様に、警官の健康そうな体と顔を眺めて苦笑いする集団を後に、ようやくその場を離れる。

素面であれば素通りしていた、もっと酔っていれば気付かなかった。あんな小さなストラップに。
サラリーマンの人の携帯ストラップに見覚えがあった。
気をつけよう。青赤の人!

こんなことをして益々遅くなり、娘に叱られる。
by inadafctokyo | 2007-09-15 09:40


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