こどもたちのスタジアム

c0068891_136427.jpg夏休み最後の土曜日、子供向けのイベントもあり国立はこどもたちのエネルギーが満ちていました。こどもが3人いると大人10人分の生命の波動が感じられるような気がします。

わたしの両隣も小さな男の子でした。一人はおじいさんと一人はお父さんと。
前座試合が始まると途端に質問攻めがスタート。GKを指差して「あれは土肥なの?」
おじいさんはFC東京の下部組織の選手たちであることを孫にわからせるのに四苦八苦していました。
もう一人の男の子も父親に「どことどこの対戦なの?」と聞いたところ、「どっちも東京だよ」という答えが帰ってきて、これまで築いてきた父親への信頼が一挙に崩れ去ってしまったようすです。“そんなことあるわけない”というのがこどもの常識でしょう。これまた前座試合の意味からこどもにわかってもらうために、全精力を注いでいる若いお父さん。
「ほんとの試合の前にやる試合なんだ」
「ほんとの試合じゃない?」
「これも試合は試合でほんとじゃないわけじゃないけど・・・」

大きくなるまでに、なんてたくさんのことを理解しなければならないのでしょう。
あなたたちが大きくなるために知ってほしい大事なことは、この世界にたくさんあります。でも家族の人と一緒に来たこのスタジアムの雰囲気と景色はきっといつまでもあたなたちの中に残っているでしょうね。

おじいさんと一緒の子はたくさん喋って、動き回って試合が始まる頃には椅子の上で丸くなって寝てしまいました。

試合後に甲高い声で「勝ったね」「勝ったね」と喜ぶこどもたちを見ていて、ほっとしたというのが本当のところです。
こどもは大人ほど負けのダメージを受けていないように見えます。味スタから引き上げるときもしょぼくれた大人たちに比べれば、こどもたちは元気で結果は気にしていないような気がするのです。
でも、大人のように飲んで憂さを晴らすでもなく、試合の内容や選手についてあれこれ言葉を尽くして語れるわけでもないこどもたちは、自己防衛のために知らん顔を装っているのかもしれません。そんなことを思わされた「勝ったね」という心からの叫びでした。

小さな男の子と次の国立でも頑張って応援しましょうねと約束して千駄ヶ谷を後にし、明大前で終電ぎりぎりまで飲んだくれる大人の仲間入りをしたのでした。
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by inadafctokyo | 2007-09-02 13:08 | FC東京


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