5連敗で・・とか、また怪我人が・・・とかいう中でこの表紙はないぜと、なかなか手に取る気になれないナイーブなFC東京サポーターのみなさん、こんばんは。
東京の選手が単独で表紙になったことないのでは?
薄々感じてはいたが、やっぱり凄いんだ!と感心して買っちゃいました。ただし古本屋。
巻頭インタビュー平山相太「怪物の本音」
第82回高校サッカー選手権は平山の大会と語られた。
そうなの?正直に言うとJリーグが開幕してからはあまり高校選手権は見なかった。
史上初の2年連続得点王。大会通算17ゴールは歴代最多。
なるほどね。たしかに怪物級だ。
その頃から変わらないのはきちんと取材に応えること。相手の目を見て真摯に対応していた。
移籍したその年は波に乗れたように見えたが、年が変わると目だって調子が落ちた。
「オランダの冬って、ずっと太陽が出ないんですよ。それで元気が出なくなって、パワーが出てこないっていうか。・・・・」
ヘラクレスの会長から度々金銭面で注文をつけられるようになる。
最初は
「年俸が高いんだからしっかりやってくれ」程度のことだったが、会長の部屋に直接呼び出されて言われるようになる。
3年契約だが、20試合以上スタメンで出なければ、ヘラクレス側から解雇できるという契約上の条項を盾に
「それでクビに出来るぞ」と何度も言われた。
しかも移籍の際に手を貸してくれた人が金銭トラブルを起こす。
「結局、真相はわからないままです。」
それに関連して、会長が訴えられると訴訟費用などを「お前のためにやってやった」と平山に請求してくる。
そんななかで
「そういう大人の世界は知りたくない。」と帰国への思いがつのることになった。
国見の小嶺先生のような指導者になりたいと大学復学も希望している。
プロとしては甘いという声もあるのは十分承知しているが、少しでも時間があるなら今から行っておきたい。80年生きたとしてもそれほど長いわけではないという認識だ。
「オランダでプレーできて良かったが、周囲の人には迷惑をかけてしまった。いろんな問題があって色んな人に世話になった。」
「筑波でもヘラクレスでも得るものは本当に多かった。けれど帰ってきたことをネガティブには考えない。」
そうか・・・お金のことをあれこれ言われたら、参っただろうね。
でもそれが大人の世界ってことでもないんだよ。