「若い選手たちにも、がんばれば、こういう大会に出られるという励みになる。これをきっかけに、子どもたちに野球をやってもらいたい。お母さん方も、お子さんに野球をやらせて欲しい」
「最高の形で野球のすばらしさをアピールできた。」
「スポーツの中で野球が最高のもの。」
足や小技を使った野球を意味する「スモール・ベースボール」というキャッチフレーズを、王監督はいったん掲げ、すぐに打ち消している。
「選手が窮屈になってはいけない。ストロング・アンド・スピーディーでいこう」
王さんの野球への思いが伝わってくる言葉です。プロ選手であるならこういう気持ちでどのようなスポーツも取り組まれるべきだ。
「ストロング&スピーディー」サッカーだって何だって、これだと思う。
松井が極度の不振に陥っていた時、父親の昌雄さんは王監督のサイン・ボールを持って渡米した。ボールにはサインとともに“勇気”と書かれていた。「踏み込めなくても踏み込む勇気を持つだけでいい。」という伝言も託されていた。
その王さんが監督になった日本代表のユニフォームを松井が着なかった。残念だったが余程の決意があるのだろうと思うことにする。