幸せに包まれるスタジアム

三ッ沢に行った者もそうでない者も、何度でもこれをご覧。

ナオのゆりかごゴール

今日は決まらないなー・・誰もがそう思った。東京が圧倒的に攻めてもシュートは入らない。
後半ルーカスがほぼフリーで打ったシュートは枠のわずかに上。
羽生のゴール正面からのシュートはバーを叩き、セザーのシュートも大きく外れる。ヒデトのシュートはここまで来ても集中を切らさない横浜のDFに阻まれる。
そしてロスタイム、コーナーに向かうナオにファンの声援は一層大きくなる。決めてくれ!私たちの思いはこれ以上ないほど膨らんだ。
梶山が滑り込みながらゴール前に送ったパスに今ちゃんが必死に合わせるもネットに触れることはない。
こういう時もある、入らない日なんだよね・・・スコアレスドローでも拍手で迎えよう。
そんなことを自分に言い聞かせていた刹那、横浜の選手のクリアがナオの目の前に飛んで行き、ナオがボレーで打ったシュートは私たちが吸い寄せたようにネットに突き刺さった。
そこから先は、よくわからない。たぶん10分以上ナナナナーナーナーナナナナ イシカワナーオーとエンドレスで歌い続けた。三ッ沢に足を運んだ何千人かで「ゆりかご」をしながら。

選手たちは整列し、お互いに健闘を称え、審判と握手を交わし、インタビューを受けるナオ以外はスタンドに挨拶へ向かう。その間もずっと両腕を曲げて揺らして歌い続ける。嬉しくて赤ちゃんを放り出しそうな勢いで揺らしている。

苦労したらそれだけ報われてほしい。この人は特に。
私たちはこの人をずっと見てきた。若いころは足りないところはあったがそれを上回る魅力に惹きつけられ、ずっと見守り声援を送ってきた。
オリンピックで泣いた時も、日産スタジアムで大怪我を負い、顔を覆って運ばれて行く時も、苦しく長いリハビリの間もそれから復帰した時も、2009年に18得点をあげ、代表復帰。ワールドカップへ期待が膨らんでいたにも関わらず、再度の膝の怪我で代表選出を逃した時も。
私たちを大きな喜びと興奮に包んでくれる人の失意を私たちはいつも一緒に受け止めた。
一緒に喜んで一緒に泣いて。だから三ッ沢はこの時、幸せに包まれた。ナオの感じた幸せが増幅して共振してスタジアムを包んだ。

ナオが歩いて来る。自分を待っているたくさんの人たちのもとへ。少し困ったように笑いながら。スタンドのたくさんの人たちも笑っている。ナオが感動しているのがわかるから。

一人の選手をそしてクラブを愛して見続けることの幸せを体いっぱい感じながら、長い坂道を下って帰った。少しも苦ではなかった。横浜の街の灯が見えてくると温かい気持ちになれた。

今日の午後は眠くてとても集中するどころではなかった。嬉しくて2時ごろまで眠れなかったのだ。

*youtubeに上げてくださったonoichi18さん、ありがとうございます。
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by inadafctokyo | 2011-10-20 15:42 | FC東京


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