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支援のTPO

NHKでは継続して朝のニュースの時間に被災地の現在の状況を伝えている。
ざっくりとした情報ではなく、個人に的を絞って、今何を感じ、何に困っているのか。

先週だったか、50代と思われる女性がボランティアに対する複雑な思いを語ってくれた。
震災・津波で仕事を失った女性はいまだに職を得る目処が立たない。

「ボランティアに来てくれる人達には本当に感謝している。でも、片付けや掃除などは私たちでもできる。例え安い賃金でも仕事がない私たちを使ってほしい。」

そして今日、岩手県の津波被害を受けた商店街を取り上げ、いくつもの店舗が復旧の見通しが立たない中、再開したスポーツ品店のご主人の嘆きも身につまされるものだった。
「被災前も景気は良くなかった。今はそれどころではなく、売上は激減、売り上げを計算していて単位が違うのではと思うこともある。」
被災地の購買力はまだまだ戻っていないのだ。
そして全国から善意のバットやグローブが大量に送り込まれる。
「そういう支援は地元のわれわれを通してくれたら、助かるのに・・・」

仕事がなければ、店を開いても客が来なければ、立ち上がることはできないのだ。

震災直後と違って、私たちも支援の方法を考えていかなければならないと考えさせられた。

たとえば先日のサッカーボールを送るという運動に私もささやかながら協力したが、こちらで手配した大量のサッカーボールを送ったことは最善だったのだろうか。

そしてまた、私は福島に優先的に義援金を送っている。ふるさと納税もした。それはすべて自治体へのものだった。

しかし・・福島では本当に困っているところに金が回っていかないという声も聞く。

義援金を余らせて県では何をする気なのかという疑問を表明する人もいる。

そのあたりのことはまた福島の知人に確かめてもみたい。

どのような形での支援が求められていて、何ができるのか、これからもまだまだ続く苦しい復興の過程を一緒に乗り越えて行くために。
by inadafctokyo | 2011-08-25 14:31


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