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戦うサラリーマン伊藤智弘 引退

今朝、東京中日の小さいコラムが伝えた一人のサッカー選手の引退。

伊藤智弘がデンソーサッカー部、FC刈谷と12年間の選手生活に終わりを告げることにしたのは、会社員としての新しいチャレンジの道が開けたからだった。カナダでの勤務を会社から打診され、よく考えた上に決断を下した。
黄色い遺伝子を持つ男(デンソー時代のユニフォームが黄色だった)は今期もFWでは最多出場(1試合のみ欠場)、前線でターゲットとして体を張り続けた。34歳での引退はサッカー選手としてはまだまだやれるという声が多い中で、簡単な決断ではなかったと思うが、今後の会社員としての人生を実り多いものにしていくための道を進もうとする彼を周囲も暖かく送り出した。
ラスト2試合は引退記念試合となり、最終節では記念セレモニーが行われた。そこでの挨拶は有能なビジネスマンを感じさせるものだったと聞いた。

三重県出身。高校進学に際しては強豪四日市中央工から勧誘があったが、四日市工に進んだ。小倉や中西のいる強いチームと対戦したかった。
卒業後は福井工大に進学、その後デンソー入社。サッカーの才能とうまくバランスを取りながら歩んできた。

引退記念スペシャルマッチとして行われたのはデンソー・ドリームス対FC刈谷!
伊藤は前半はデンソー、後半はFC刈谷としてピッチに立つ。そしてなんと刈谷の監督は浮氣さん!が務めているのだが、サポーターからの要請があって後半にはその浮氣さんがサポーターにユニフォームを借りて出場した。
交代・・俺!

この試合を観戦した愛知エリアサッカーファンは大もうけ。

FC刈谷は今期8位という昨年よりも良い結果を出してシーズンを終えた。一方サポーターからは観客動員を増やすためにも、アウェイよりもホームでしっかり勝ってほしいという声も。観客動員が上がった試合にふがいない負け試合があったようだ(耳がいてぇ・・・)。


刈谷に限らず、JFL、地域リーグの記事に引き込まれる。長崎にも富山にも明石にも長野にも目の行きとどく範囲、手の届くサイズのサッカーがある風景がいま日本全国に広がっている。そして勝っても負けても見守り続け、チームを去る選手には「町はずっとあるし、俺はずっとここにいるから、またいつでも帰ってこいよ」というサポーターがいる。

大きい新聞が取り上げない、地域のクラブ情報を携帯サイトの「ゲキサカ」は取り上げてくれるので、存在価値がある。浦和寄りの姿勢は気に入らないが、購読数を増やすためにはやむを得ないのだろう。
FC東京のファンで購読している人は少ないようだな。どうも多いのは浦和と鹿島のようだ。
by inadafctokyo | 2008-12-05 13:29 | サッカー


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